ボストン便り Harvard大学での活動 Global health Profile

 

 


2008年5月10日
「皆さんありがとうございました・・・」

本日10日夕刻日米関係プログラムの研究員の研修修了のさよならパーティーが、同プログラム主任教授スーザン・ファー教授宅で開かれました。私も今年度研究員の一人として修了証書をいただきました。これは、ファー教授から証書をいただいたときのスナップ写真です。その他は、同期の研究員の皆さんとの記念の集合写真です。日米関係プログラムは、昨年12月11日に” Japanese Initiatives for Global Health and Human Security “と題したシンポジウムを共催してくれました。 グローバル・ヘルスをG8のアジェンダとするための活動で飛び回っているために、ハーバード大学にて腰を落ち着けて研究・調査に充実しているとはいいがたく、あっという間の研究修了式という感じです。







2008年3月4日
「訪日団に日本の医療制度改革と現状を説明」

2月28日、ハーバード公衆衛生大学院に留学する日本人学生・研究者等により毎年組織されている同大学院学生を対象とした訪日団の事前勉強会に出席し、日本の医療制度改革の現状やそれにまつわる政治について説明し質疑をあわせて一時間を楽しく過ごしました。この訪問団に参加する学生さんはまだ日本にいったことがない人ばかりで、3月の日本訪問を大変楽しみにしていました。しかし、こちらの学生さんはよく質問するので返答が大変で、わからない単語は日本人学生の皆さんに助けてもらいつつこなしました。
 アメリカ大統領選挙で無保険者が約4000万人いることから医療制度改革がおおきな課題として取り上げられています。特に、中間所得層の下位の属する家庭の子供たちの医療をうける機会が制限されていることなどが社会問題化しています。
日本は国民皆保険制度が定着しており、誰でもいつでも医療を受けることができる原則のありがたみをアメリカで感じる日本人も多いように思います。





2007年12月13日

「グローバル・ヘルスへの日本のイニシアティブと人間の安全保障」と題したセミナーは、大変盛況で100人の会談教室が満杯となりました。エマ・ロスチャイルドが総合司会としてセミナーの趣旨を説明し、鈴木庸一ボストン総領事が私の紹介をしてくれた後、久しぶりに30分程のプレゼンテーションをしました。その後、初代武見プログラム教授であったリンカーン・チェン、アジアから最初にノーベル・経済学賞を受賞したアマティヤ・セン、日米関係プログラム主任教授スーザン・ファー、現武見プログラム教授マイケル・ライシュ等がコメンテーターとなり、質疑も聴衆を交えて行われました。ウガンダの元副大統領で外科医でもある女性、元スウェーデン援助庁長官等から鋭い質問がよせられ、幸い私も無難に回答をすることが出来ました。後から質疑を随分と褒められましたが、こちらではプレゼンテーションもさることながら質疑を的確にこなすと大変高く評価されることを思い出しました。

プレゼンの内容は、2000年沖縄サミットにて日本の提案でエイズ、結核、マラリヤの対策強化が進みつつも、途上国のコミュニティーで本当に悲惨な状況におかれた人々のところに支援がとどかない現状を指摘し、疾患別の取り組みだけでなくコミュニティーレベルで保健・医療に従事するヘルス・ケアー・ワーカーの充実をふくめヘルスケアー・システムの構築にもっと努力すべき事をうったえたものです。そしてこの課題を来年7月洞爺湖サミットにて重要議題としてとりあげるべきことを提案しました。

リンカーン、アマティヤ、スーザン等から、戦後日本が母子手帳等活用し大きな成果を挙げた経験に現在の途上国での取り組みに役立つものがあり、十分に検討する価値ありとの意見が出されていました。いずれにしても、日本がエイズ、結核、マラリヤ等感染症、更に母子保健等のグローバル・ヘルスの問題に人間の安全保障の視点から積極的に取り組もうとしているというメッセージは、十分に伝わったと思います。

ハーバードでも日本の存在感が薄れてきたと言われているだけに、人間の安全保障の基本ともいえる健康の分野にて日本の存在感を多少とも作ることが出来るとの手ごたえを感じました。

これから来年の8月までハーバード大学を拠点にしっかりと勉強をし、世界各地の保健・医療の現場を出来るだけ視察したいと考えています。








〜武見プログラムについて〜
正式名称「ハーバード大学公衆衛生大学院武見国際プログラム」
(The TAKEMI Program in International Health)
1981年の医療資源の開発と分配に関する世界医師会の会合に於いて、元日本医師会会長、故武見太郎とハイアット・ハーバード大学公衆衛生学部長の会談から、「武見プログラム」の構想が始まる。その後、1983年に正式に「武見国際保健プログラム」として発足、多くの国からの研究員を招聘、研究を続けている。

プログラムの目的

1)
先進国、開発途上国の両方においての保健医療資源の移動、活用のより良い方法の開発、研究。
2)
世界各国の保健医療政策に関する共同研究と比較分析の促進。
3)
人口移動、疫病の伝播、大気・水質汚染などの国際的な健康阻害因子の研究。
4)
研究、研修のための世界各国からの第一線の保健医療従事者、研究者の招聘。

武見プログラム・オフィシャルホームーページ(英語)

http://www.hsph.harvard.edu/takemi/

 

以上が、「武見プログラム」概要ですが、このハーバード大学に研究室を持たせて頂けた事も何かのご縁だと感じております。せっかく頂いた貴重な時間に、政治家として日本の医療政策はもとより、世界の保健に役に立つ勉強をすることが今の私の使命だとも感じております。
私の研究室はこのプログラムと違うプログラムに在りますが、私自身のライフワークであります「グローバルヘルス」の研究を通じて、このプログラムにもお役に立てればとも考えております。
私をご支援して頂いております日本医師会や多くの支援者の方々は勿論、日本国民が安心して暮らせる日本を創る為、この時間を大切に使わせて頂きたいと思っております。
必ずや皆様のご期待にお答え出来る日が来た時には、この時間に学んだ事が役に立つと確信しておりますので、どうかご理解と今後も変わらずのご指導、ご支援を宜しくお願い申し上げます。

ボストンにて 武見 敬三
  〜お知らせ〜
来る12月11日に「ハーバード大学日米関係プログラム」に於いて、私が「日本が貢献しようとしているGlobal Health&Human Security」についてのセミナーで講演をいたします。その後、ノーベル経済学賞をアジアで始めて受賞したアマティア・セン氏や日米関係プログラム主任教授スーザン・ファー氏等がコメントしてくれることになりました。このセミナーでは鈴木庸一総領事が11月25日の高村外相のGlobal Health 演説を要約、武見敬三と共に紹介してくれます。
私のアメリカでの始めての公式なセミナーなので、大きなプレッシャーを感じてはおりますが、また、大変やりがいも感じております。日本が世界に貢献する国である事を十分に伝えてまいります、セミナーのご報告は改めてお知らせいたしますので、楽しみにお待ち下さい。

http://www.wcfia.harvard.edu/us-japan/

 

Program on US-Japan Relations,  Reischauer Institute,  Global Equity Initiative,  Common Security Forum

JAPANESE INITIATIVES FOR GLOBAL HEALTH AND HUMAN SECURITY
Keizo Takemi
Discussants: Susan Pharr, Amartya Sen, Lincoln Chen

December 11, 2007
4:15 - 6:00 PM
CGIS South Building,
Belfer Case Study Room (S020),
1730 Cambridge Street




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